本とハーブと日々のこと、あれこれ。

読書メモや本にまつわること、アロマやハーブに関すること、日々思うことなどを書いていこうと思っています。

読書メモ その5

ここ最近、読んだ本の中で面白かったなぁと思ったものあれこれ。

●『よみがえる緑のシルクロード 環境史学のすすめ』

佐藤洋一郎

岩波ジュニア新書

2006年

かつてのシルクロード沿道地域の一つであるタクラマカン砂漠から、約四千年前のミイラが多数発掘されました。

その副葬品のなかには、小麦の種子やウシの頭骨などが入っていました。

そこから著者は、小麦の栽培やウシの牧畜が行われていたとすると、シルクロードの少なくともアジア側は、過去のある時期、緑豊かな環境にあったのではという推測をたてました。

ではなぜ、いったいいつ頃からシルクロードがなぜ砂漠化したのか。

著者は、自然現象はもちろん、農業や灌漑のための水の使用などといった人間の行為も、その一端を担っているのは疑いのない事実と語っています。

歴史と環境の関係(著者は「環境史学=“将来、人類がちゃんと生きてゆくにはどうすればよいかを考えるために”環境の歴史を調べる学問」といっています)、それがシルクロードにも重なると、たとえ仮説とはいえ、個人的な趣味も手伝って、とても興味深い内容でした。

この本が出版されたのは2006年なので、もしかしたら今、その謎が少しは解けているかもしれません。

まだまだ目が離せない内容が書かれた1冊でした。